こんにちは!ヤドカニです
うちの猫がよく吐いてるんだけど、これって病気?でも元気そうにしてるのよね。なんで猫ってよく吐くのかしら?
猫ちゃんが吐くというのはよくあること
吐いた後はケロッとしてまたごはんを食べだすこともしばしば。
「でもなんでこんなによく吐くんだろう」と不思議に思ったことはありませんか?
この記事では猫ちゃんが吐いてしまう原因とその対策についてご紹介していきます。
- 嘔吐と吐出の違い
- 猫が嘔吐する原因
- 猫の嘔吐対策
猫の「吐く」は主に2パターン:嘔吐と吐出の違い
一口に「吐く」という行動も大きく以下の2つに分かれます
- 胃に入って物を吐き出す「嘔吐」
- 食道など胃の手前で詰まってしまった物を吐き出す「吐出」
嘔吐と吐出どちらなのかは
吐き出したものの状態を確認すれば確認できますが
それぞれ原因は異なることが多いため、症状の見極めがとても大切です
- 黄色い胃液が混じっている
- 消化された食べ物が混ざっている
という場合は嘔吐の可能性が高い
口の中や咽頭、喉頭、食道の疾患が原因
- 泡をはいている
- 未消化の食べたものが混ざっている
という場合は吐出の場合が多い
腸疾患、中毒をはじめ様々な原因
ただし、
飼い主の主観だけだと誤診する可能性があるため
猫ちゃんが吐いて動物病院に行くときは
吐いたものをビニール袋に入れて持っていきましょう
吐いたものを持っていくと
- 見た目
- 臭い
- 細菌
を検査することで嘔吐の原因を診察してもらえます
動物病院に連れて行ったとき、獣医さんが吐いた物の状態や状況をよく聞いてきたことない?あれは嘔吐と吐出どちらなのかを判断しているんだ。ただ言葉だけじゃ誤診する可能性があるから、吐いたものを一緒にもっていってね
猫が嘔吐する原因・理由は7つ
猫ちゃんの嘔吐したといってもその原因や症状はさまざま
主に猫ちゃんが吐き戻してしまう原因は以下の7つです。
- 胃の中の毛玉を吐き出すため
- ご飯の食べ方に問題があるため
- 空腹のため
- フードが合っていないため
- 異物を飲み込んでしまったため
- ストレスのため
- 病気のため
猫ちゃんが吐き戻していしまう原因について詳しく見ていきましょう!
できるだけ簡単に解説するね
①胃の中の毛玉を吐き出すため
猫はとてもきれい好きで自分の体を舐めて毛づくろいをします。
この行為は「グルーミング」と呼ばれ、
舐めとった毛は飲み込まれて体内に溜まります。
そのまま便として排出される場合もありますが
胃の中でボール状の毛玉になってしまうことも
その溜まった毛を出すため吐き戻すのです
②ごはんの食べ方に問題があるため
理由として考えられる2つ目が「ごはんの食べ方」です。
ごはん皿が平たく床の高さとほぼ同じ場合、
猫はかがんで首を曲げて食べることになり
その体勢で物を食べた時に、喉や食道にものが詰まりやすい猫もいます
また、早食いや食べ過ぎが原因の場合もあります。
人も良く噛まず早食いしたり、変な体勢で食べていると吐きそうになるよね?それと同じ状態だよ
このような場合、「吐出」と呼ばれる状態で
吐いたものを見ると未消化の食べものが
ほとんどそのままの状態で出てくるので、すぐ判断できますよ
③空腹のため
意外な理由かもしれませんが、
空腹の場合にも吐いてしまうことがあります。
この場合、吐いたものには食べたものは含まれず胃液のみが吐き出されます。
これは胃の中が空になり、胃液や胆汁が逆流してしまったためです。
④フードが合っていないため
猫は元々好き嫌いが激しい動物です。
野良猫だった場合、
最初は基本的になんでも食べてくれるはずですが
ご飯がそれしかない場合はしぶしぶ我慢して食べていて
ごはんがある生活に慣れてくると選り好みするようになることも・・・
嫌いなものだと全く手を付けない猫ちゃんもいるよね
また、食品アレルギーなどで
ごはん自体が猫に合っていない可能性もあるので
動物病院に行く際は普段食べさせているものも獣医さんに伝えましょう
⑤異物を飲み込んでしまったため
猫は好奇心旺盛なため、色々口にいれてしまいます。
小さいものや紐など
食べ物以外のものを飲み込んでしまったとき、
吐き出すために戻してしまうことがあります。
ティッシュやビニール袋なども食べてしまう猫もいるので、身近にあるものに充分注意してください。
猫が異物を飲んでしまって
嘔吐していると感じるのでしたら
迷わず動物病院に行って
- レントゲン撮影
- 嘔吐物の検査
をしてもらいましょう
特に猫ちゃんのひも状異物は胃腸を傷つけて命に関わることもあるから注意してね。
⑥ストレスのため
猫はストレスを感じやすい生き物です
- 引越しなどで環境が変わった
- 新しい猫が来た
- 構ってあげられていない、または構いすぎ
- 家族が増えた
など
生活環境が変わるだけで嘔吐回数が増えることもあるので注意してあげてください
⑦病気のため
猫は元々よく吐く動物ですが、
- 吐いた後にもなんだか元気がない
- ぐったりしている
という場合は病気の可能性があります。
胃だけではなく、
腎臓や肝臓などの病気の場合にも嘔吐症状がでるので
症状が進行する前の定期的な健康診断が大切。
特に嘔吐物に血が混ざっていたり
いつもと臭いが違うなどの場合は早めに病院へ連れていきましょう。
猫ちゃんを動物病院に連れて行くのは大変だけど、健康に長生きしてもらいたいなら定期的に健康診断は受けさせてあげてね
猫の嘔吐対策
猫ちゃんの嘔吐原因別に対策方法もご紹介しますね
- 毛玉対策
- ご飯の食べ方対策
- 空腹対策
- フード対策
- 異物対策
- ストレス対策
- 病気対策
対策方法もいろいろあるよ
毛玉対策
- フードを変えてみる
猫用のフードは健康対策別に分かれているものもあります。
毛玉ケア用のフードも出ているので試してみましょう。
- ブラッシングをする
ブラッシングで余分な毛を取り除くことができます。
また、ブラッシングは猫同士が舐めあう親愛行動
「アログルーミング」と同じ感覚になるので、
気持ちいいと感じる猫もいます。
嫌がらない程度に行ってあげてください。
- 猫草をあげてみる
猫草は葉先が尖っているので
食べることにより胃を刺激して毛玉を吐き出しやすくする効果があります。
また、食物繊維なので便秘予防にもよいと言われています。
1歳を過ぎていない子猫や元々お腹が弱い猫の場合は
消化不良を起こす場合がありますので控えた方がよい場合もあるので
その場合は獣医さんに相談するといいでしょう
ご飯の食べ方対策
- 食器を変えてみる
ごはん後・ごはん中
あまりにも頻繁に吐き戻すようでしたら食器を変えてみましょう。
猫が屈まずにごはんを食べられるよう、
底が高くなった食器や皿をのせる台など
色々売られていますので探してみてください。
また、早食い防止用で
表面にでこぼこがある食器というのも出ています。
これは一気に口に入れられないようにして
必然的に食べるのがゆっくりになるという仕組み
あまりにも食べるのが早いと感じた時には試してみてくださいね。
喉や食道に詰まってしまう子の場合はフードボウルスタンドがおすすめです。
空腹対策
- ごはんの回数を増やしてみる
1日にあげるごはんの量は大体決まっていると思いますので、
もう少し小分けにして、回数を増やしてみてください。
フード対策
- 違うごはんにしてみる
あまりにも頻繁に吐き戻す場合は、
違うごはんを検討してみるとよい場合もあります
猫用のごはんもたくさんの種類が出ています。
フレーバーや形状も様々なので、猫ちゃんに合うものを探してみてください
異物対策
- 小物や紐を放置しない
使った小物や衣類の紐をそのままにしておかないようにしましょう。
また、おもちゃを噛みちぎって誤飲する場合もあるので、
遊んでいる様子をチェックするようにしてください
- 猫の好みが何か観察
猫によって好みの遊び方や興味の対象も様々です。
飼っている猫が興味を引きそうなものを日頃から把握しておき
「これで遊びそうだな」と思ったものには気をつけておくことが大切です。
ストレス対策
- 猫の様子や嘔吐物をよく観察する
病気ではなくストレスによる嘔吐であれば
その原因が何なのか探す必要があります。
ストレスが溜まっていると
過剰にグルーミングするようになるので
ストレスの兆候を見逃さないように注意深く見てみましょう。
- お気に入りの場所を作ってあげる
特に引越しや新しい猫が来た場合には
猫が落ち着ける場所を作ってあげるようにしましょう。
隠れやすい場所やお気に入りのタオルを使って
その猫だけの空間を作れるのがベストです。
病気対策
- 猫の嘔吐物や排泄物を確認する
どんなに気を付けていても100%病気を防ぐことはできません。
大事なのは、いち早く病気に気づいてあげること。
猫の健康状態を確認するために
吐いたものやトイレのチェックは日ごろから欠かさずやりましょう。
まとめ:猫が嘔吐する原因と対策|いち早く体の不調のサインに気づいてあげよう
猫ちゃんが吐く原因はいろいろ
生活習慣やストレス、食べ物などが原因となる他
重篤な病気が隠れている可能性もあるので充分注意しましょう。
普段からよく吐く場合も見過ごしてしまわずに
猫ちゃんの様子をよく観察してあげてくださいね