こんにちは!ヤドカニです
猫ちゃんを”しつけ”するとき、
インターネットや本で調べてみると
- ほめてあげましょう
- すぐに叱りましょう
と書いてあり、
その通りに実践したつもりで
自分では「しつけ」と思っていても
はたから見ると「虐待」になっているケースも多くあり
え?どうやればいいんだろう?
と迷ったことがあるかと思います。
そんな飼い主さんのために
この記事では猫ちゃんに伝わるほめ方・しかり方についてご紹介します
- 猫に伝わる上手なほめ方(ポイントと注意点)
- 猫に伝わる上手なしかり方(ポイントと注意点)
難しく考える必要はないよ。重要なのは、猫ちゃんに「あなたのしてほしいこと・してほしくないこと」を上手に伝えることだからね
猫に伝わる上手なほめ方とは?
猫ちゃんに伝わる上手なほめ方は大きく2つ
- おやつを与える
- その猫が好む(喜ぶ)方法でほめる
猫ちゃんにも性格や個体差があるので
その猫ちゃんにあったほめ方をしてあげましょう
ほめ方①『おやつを与える』
猫の効果的なほめ方1つ目は「おやつを与える」です。
よく水族館などで
芸が上手にできた動物にご褒美(エサ)を与えていますよね?
あれと同じ原理で
猫をほめるには「おやつをあげる」ことが
一番分かりやすく効果的。
根気よく何度も繰り返せば
猫も「○○をしたらおやつをもらえるな」と
理解して同じ行動をしてくれるようになります。
ただ、常日頃からおやつばかりあげていると効果は薄いよ。「駄々をこねるとおやつがもらえる」なんて覚えちゃったら大変だから、おやつをあげるタイミングには注意してね
ほめ方②『その猫が喜ぶ方法でほめる』
猫の効果的なほめ方2つ目は「その猫が喜ぶ方法でほめる」です。
猫は一匹一匹性格に違いがあり、喜ぶポイントも様々。
- 顎を撫でられるのが好き
- 頭を優しく撫でてもらえるのが好き
- 一緒に遊んでもらえるのが好き
など、飼い猫ちゃんの喜ぶ方法でほめてあげてください
猫に伝わるほめ方のポイントと注意点
猫ちゃんに間違った伝わり方をしてしまわないように
ほめ方のポイントと注意点を理解しておきましょう
猫のほめ方の注意点①『長々とほめない』
猫のほめ方注意点1つ目は「長々とほめないこと」です。
猫ちゃんの性格によっては
長々と声を掛けられることにストレスを感じる場合もあります。
また、スキンシップは重要ですが
あまりベタベタと触りすぎるのも嫌がられる可能性があるので注意。
短めの言葉やちょっとしたスキンシップで
”適度”にほめてあげましょう。
ほめるときもメリハリが大事だよ。
猫のほめ方の注意点②『大声で近づかない』
猫のほめ方注意点2つ目は「大声で近づかない」です。
「騒がしく近づいて猫に逃げられてしまった・・・」
そんななんて経験ありませんか?
オーバーに褒めすぎてしまうと
「驚く」「怖い」「鬱陶しい」と猫が感じてしまうので注意。
褒める時は優しく静かにほめてあげると効果的。
静かにささやきながら撫でてあげると、猫も喜んでくれますよ。
猫ちゃんの性格にもよるけどね
猫のほめ方の注意点③「なあなあ(適当)にほめない」
猫のほめ方注意点3つ目は「なあなあ(適当)にほめない」です。
人の場合を例にすると
↑は嬉しいですか?
ほとんどの人は嬉しくないと思いますし、
なんならもっと褒めてと駄々をこねてしまうかもしれません。
これは猫ちゃんも同じ。
猫ちゃんは適当にほめられると
それを嬉しいことと認識してくれないため
「ほめる」になっていない可能性があるのです
「長々とほめない」と同様にメリハリをつけて
きちんと猫ちゃんに向き合ってほめてあげましょう
猫ちゃんは小さいお子さんよりも言葉を理解できないからね。よりわかりやすく褒めてあげてね
猫に伝わる叱り方・注意点とは?
猫ちゃんに伝わる上手なり方は大きく2つ
- 猫が驚くことをする
- 猫を(してほしくないことから)遠ざける
猫ちゃんは人の言葉をすべて理解できるわけではないので
言葉で叱るのではなく「行動で叱る」ことが大事。
ただし、猫ちゃんに直接手を出してしまうのは
「虐待」になってしまうのでNG
躾けのためと思って猫ちゃんをたたいても
猫ちゃん側はなぜ叩かれたのかを理解してくれません
それどころか
- 飼い主が嫌なことをしてくる(叩く、大声を上げる)
- (身を守るために)噛む・ひっかくなどの行動が増える
と悪い方向に進むので
叱り方は特に注意しましょう
動物行動学の専門的用語を出すなら「生の強化」「生の罰」「負の強化」「負の罰」だね。この言葉、正しく理解できていないと猫ちゃんの問題行動が増えるから注意してね
↓の記事が参考になるよ
叱り方①『猫が驚くことをする』
猫の効果的な叱り方の1つ目は「猫が驚くことをする」です。
猫がしてほしくないことをしたとき
または、これからしようとするときに
「驚かせて行動を止める」やり方
猫が驚くもので代表的なのが以下の2つ
- 大きな物音
- 水
例えば、
- 「壁で爪をとごうとしたら大きな音がした」
- 「マーキングしようとしたら水がかかった」
こうすることで
「嫌なことがあるからやめよう」と覚えてもらうのです
全部を全部この方法で叱るのではなく
特定の場所でしようとしたときに驚かせて止めましょう
やりすぎは猫のストレス・怪我の原因になるので
タイミングと場所に気をつけましょう
下手したら猫ちゃんに嫌われちゃうから、正直この方法は難しいかも
叱り方②『猫を(してほしくないことから)遠ざける』
猫の効果的な叱り方2つ目は「猫をしてほしくないことから遠ざける」です。
例えば
- 猫がテーブルの上に上った ⇒ 猫をおろす
- トイレではない所で用を足そうとしている ⇒ トイレに連れていく
- 遊んでいて噛まれた ⇒ 遊びをやめる
- 壁で爪とぎをした ⇒ その場所に爪とぎ防止シートをつける
猫ちゃんが驚いたり興奮してしまうので
大声で叱ったり、バタバタと慌てて近づくのはNG
できるだけ静かに近づいて猫ちゃんを遠ざけましょう
何度も繰り返すうちに
「これをしたらダメなんだ」
「ここだとダメなんだ」と気づいてくれますよ
根気よくやっていってね
猫に伝わる叱り方の注意点とポイント
猫ちゃんに間違った伝わり方をしてしまわないように
しかり方のポイントと注意点を理解しておきましょう
性格による「問題行動」と猫ちゃんの「習性」「体調不良」による問題は区別しないといけないよ。
猫の叱り方の注意点①『大声で叱らない』
猫の叱り方注意点1つ目は「大声で叱らない」です。
猫が何かいたずらをしたときに
「こら!だめでしょ!」と大声で叱っていませんか?
猫は言葉で叱られても
叱られている意味は理解できません。
それどころか
飼い主が突然大きな声を上げたことで不快に感じ、
飼い主を威嚇したり攻撃したりすることもあるので注意です
猫の叱り方の注意点②『手を出さない』
猫の叱り方注意点②つ目は「手を出さない」ことです。
昔の考え方だと
「体罰=しつけ」と考える人もいますが
体罰はどこまで行っても教育ではなく「虐待」
特に、言葉の通じない猫ちゃんにとっては
「怖い」「恐ろしい」「嫌なことしてくる」飼い主としか認識してくれないため
手を上げるほどに猫ちゃんとの関係性は悪化するものと覚えておきましょう
躾けで手を出すのは「NGよりの最終手段」。これは「正の罰」って言って獣医師やトレーナーの指導の下できちんと理解してやらないと絶対に失敗するよ
猫の叱り方の注意点③『名前で叱らない』
猫の叱り方注意点3つ目は「名前で叱らない」ことです。
猫ちゃんは飼い主がつけてくれた名前を
きちんと理解していることが研究結果で明らかになっているため
自由気ままに生きているイメージの強いネコは、飼い主が名前を呼んでもそれが自分の名前だとわかっているのか、よくわからないことがあります。しかし、上智大学の斎藤慈子准教授らの研究チームは、ネコがちゃんと自分の名前を理解して、飼い主が呼んだ時には反応していることを実験で明らかにしました。
引用:Gigazin
名前を呼んで怒る(叱る)と
「名前を呼ばれる=嫌なことがある」と覚えてしまう
NGな叱り方なのです
怒る(叱る)時は名前を呼ぶのをぐっと我慢して静かに対応しましょう
猫を褒めるときも叱るときも「その場ですぐに」。ただし猫が嫌がることはNG
ここまで猫ちゃんに伝わる
ほめ方と叱り方を紹介してきましたが
猫ちゃんをほめる時も叱る時も「その場ですぐに」が重要です
間が開いてしまうと
- なんで褒められたのか
- なんで叱られたのか
猫ちゃん自身が理解できず
問題行動やストレスが増えてしまうので注意しましょう
また、猫ちゃん側が間違って理解する
褒め方・り方をしないようにも注意してくださいね
- 「飼い主の足で遊んでたらおやつがもらえた」
→噛み癖がつく - ご飯を食べなかったらおやつがもらえた
→おやつをねだる癖がつく - 「伸びをしてただけなのに怒られた(爪とぎと誤認)」
→猫のストレスの原因になる
まとめ:ほめ方と叱り方を覚えて猫ちゃんとうまく向き合おう
ご覧いただきありがとうございました
猫ちゃんのしつけ(ほめ方・叱り方)は難しいですが
タイミングとやり方を間違えなければ
猫ちゃんもきちんと理解してくれます。
間違っても「しつけ=虐待」とならないように
猫ちゃんに伝わるほめ方・叱り方をしてあげましょう